くすりは水かぬるま湯で飲むのが基本です。
それは、くすりが水に溶けて効果が
現れるように設計されているからです。
ちなみに、冷たい水で飲むと
くすりが溶けにくいため、
吸収されにくくなってしまいます。
逆に熱すぎると分解されてしまう
ものもあり、飲み込みにくいので、
「常温または体温と同じくらいのぬるま湯」
で飲むのが最適です。
水以外の飲み物で服用すると、
飲み物との組み合わせによっては、
くすりの効き目が弱まったり、
逆に効きすぎたりすることがあります。
そうしたことがないように「水で飲む」
ことが原則だと知っておきましょう。
牛乳で胃の中が中性になり、
本来中性に近い環境の
腸で溶けるように作られたくすりが
胃で溶け、効果が弱まることがあります。
便秘薬の一部がこれに当たります。
また、抗生物質の中には牛乳中の
カルシウムと結合して吸収されにくくなり、
くすりの効き目が弱まるものもあります。
高血圧の薬(カルシウム拮抗薬という種類)
などの効果を強めることが知られています。
一方、抗アレルギー薬の中には
効き目が弱まるものもあります。
炭酸飲料などの酸性の飲料は、
くすりの吸収を遅くしたり、
効果を弱めたりすることがあります。
カフェインが含まれている飲み物は、
かぜ薬や解熱鎮痛薬、せき止めなどの
カフェインを含む薬と一緒にとると、
眠れなくなったり、心臓がドキドキしたり
する可能性があります。
多くのくすりの吸収や効き目に影響し、
副作用が起こる恐れがあります。