坐薬は肛門に挿入して使用する固形のお薬です。
体温や分泌液で徐々に溶け吸収されます。
解熱鎮痛剤、吐き気止め、痙攣止め、
排便促進剤などがあります。
お尻から挿れるなんて・・・と
思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
坐薬を用いる利点として
次のようなことがあります。
口から飲む方が良いのか、
お尻から入れた方が良いのか、
体調によって使い分けましょう。
①膝を抱えるような姿勢を取りましょう。
お子さんの年齢によって
使いやすい姿勢を取ってください。
仰向きに寝かせる、四つん這いになる、
横向きに膝を抱える・・・(大人の方が自分で
挿入するときはスクワットの要領で入れてください)
②あらかじめ坐薬の先端を手で温めたり、
水やオイルで濡らしたりしてすべりを良くします。
③坐薬のとがった方からゆっくりと挿入しましょう。
④坐薬が見えなくなるくらい、
少し指先が入るくらまで
しっかり奥まで押し込みましょう。
⑤入れたあと1~2分ティッシュで押さえて、
坐薬が出てこないことを確認してください。
2種類の坐薬を併用する場合、
坐薬の性質(水溶性・脂溶性)
で吸収に影響します。
①水溶性→②脂溶性の順で
30分以上間隔をあけて使用してください。
ドンペリドン(ナウゼリン)坐剤:吐き気止め、
ダイアップ坐剤:痙攣止め
同じ枠内の坐薬を使用する際は
10分以上の間隔をあけて使用してください。
順番はどちらが先でも構いません。
アセトアミノフェン(アンヒバ、カロナール)坐剤:解熱剤
テレミンソフト坐剤:排便促進剤、
同じ枠内の坐薬を使用する際は、
排便を済ませて解熱剤を使うか、
解熱剤を使って30分以上間隔をあけて、
テレミンソフト坐剤を使用して下さい。
使用するタイミングによって
②→①になる際は、間隔を
2時間以上あけて使用しましょう。
形がきれいに残っている場合は
再度入れなおしましょう。
形が崩れている、溶けかかっている場合は、
次の使用タイミングまで間隔をあけて入れましょう。
皆さまが早く回復されますように。